30 7月 2014

7日目 今日の夕食は、ステーキ!

イーペルへ行った帰り道にスーパーに立ち寄りました。

無性にお肉が食べたくなり、夕食はステーキにしました。

 
ステーキと添え野菜はポテトとマッシュルームのソテー
サーモンのマリネと野菜サラダ
海外で買うドレッシングは前にはずれがあったので、毎回ピエトロを持参しています。

味にクセがないのでプラスすることで多様にアレンジ出来て便利です。

リンゴのタルト
スーパーで購入したリンゴのタルト。ホールで3.4€。

写真は6分の1にカットしたものですが、安いですね。

自炊だと時間に追われることなく、その時に食べたいものを食べられるし、

チップを考えたりしないでいいのが楽。

朝から夕方まで観光してドライブして疲れてはいても、

食事を作るのはまた別で楽しく動けます。

7日目 ベルギー西部 イーペル

リールの街を観光後は田舎道をドライブして再びベルギーへ。

日本の高速道路のように有料が当たり前というわけではないので、

カーナビでルート設定する時もいつも時間優先で設定しました。

イーペルまでは高速道路より地道の方が多く、時々停めて景色を眺めました。

 

緑の牧草地の中にワラのロールが転がり、牛が草を食む風景が延々と続く田舎道、

レンガ色の建物、白い雲、青空、ヨーロッパの風景画でも見かけますがいいですね。


絵心があれば描きたいです。残念ながら絵心も知識もありませんが・・・

一人ドライブで地道を走行中は好きな景色があると停車して

休憩がてら景色を堪能し、写真を撮影して息抜きをしました。


これから向かう地はベルギーの西部にある町、イーペル。

オランダ語で Ieper、フランス語で Ypres、どちらにしろ読みにくい地名です。

この町で開かれる3年に1回5月の第2日曜に開かれる「猫祭り」 は有名なようで、

次回は45回目、2015年5月10日だそうで、もう間もなくです。

ブリュッセル発のツアーも催行されています。

この町のイーペル ラーケンホール Lankenhall の鐘楼は

ベルギーの「フランドル地方とワロン地方の鐘楼群」で
(Belfries of Flanders and Wallonia)

世界遺産に登録されています。

町は濠と城壁で囲まれています。城塞の門をくぐって町に入ります。
 

町の中心にあるグローテ・マルクトの北側に、威厳あるフランス・ゴシック様式の

聖マルタン大聖堂と繊維会館(Lankenhall)がそびえています。

パーキングスペースもマルクトからすぐの所が空いていて駐車できました。
 
 
繊維会館と鐘楼は世界遺産に登録されています

聖マルタン大聖堂 (Saint Martin's Cathedral)St.-Maartenskathedraal
13世紀のフランス・ゴシック様式のこちらの大聖堂は第一次世界大戦後に

再建されました。堂内には、神学者ヤンセンの墓や戦没者記念碑があります。

この美しいステンドグラスは全て再建された現代の物。

この町は、第一次世界大戦で壊滅的な被害を受け、この大聖堂も繊維会館も

戦争で完全に破壊されてしまったため、全て戦後に再建されたものだそうです。

イーペルの繊維会館 Lankenhall
幅125m、塔の高さ70mという堂々とした建物

イーペルは、11~13世紀にかけ繊維産業で栄えていた中世の町。

こちらの建物は1304年に建てられ、1階は毛織物や繊維の取引所でした。

2階はイギリスから輸入した高級な毛織物の倉庫となっており、

毛織物をネズミから守るために猫に番をさせて、愛されていたそうです。

しかし、ペストの流行時で魔女狩りの際、魔女の手下とみなされた猫が

繊維会館から投げ落とされ、数多く殺されたそうです。

そんな過去を忘れないようにするため、そして命を落としてしまった

かわいそうな猫たちを祀るために「猫祭り」が開催されるようになったそうです。

 


ツーリストインフォメーションセンターはその繊維会館の1階にあります。

鐘楼は高さ70mで、49の鐘が吊るされています。
繊維会館中のカフェテリア
1階のイン・フランダース・フィールズ博物館を抜けたところにある中庭


繊維会館の中には、イン・フランダース・フィールズ博物館があります。

当時の様子が写真パネル、ジオラマ、ビデオなどで紹介されています。

2014年は第1次世界大戦が勃発してから100周年。

50~60代の西洋人男性を館内では多く見かけ、資料に見入っていました。

私達日本人にとって世界大戦というと第二次世界大戦を考えますが、

ベルギーの人達にとっては、第一次世界大戦をイメージするのかと思いました。

戦争がなければ繁栄していた中世の町が残っていたかと思うと残念ですが、

壊滅的になった町を元と同じような設計で復興させたのは凄いです!

 

町の広場、グローテ・マルクト Grote Marketではこれからイベントがあるようで

特設のメリーゴーランドなどの準備をしていました。

噴水の水場では子供たちが遊んでいました。
グローテ・マルクト (Grote Markt) を囲むようにカフェやスイーツ、土産物店があります。

7日目 リール観光

リールの街にある、リール宮殿美術館 Palais des beaux-arts Lilleへ。

こちらはフランス国内ではルーブルに次ぐ規模の美術館となります。

中世~20世紀を中心に、彫刻・絵画・陶磁器・デッサンと、

ヨーロッパ美術を堪能できる贅沢な美術館です。

ランスのルーブル別館が開館して、圧されていると聞きますが、

ルーベンスをはじめとするフランドル宗教画の充実度は圧勝だと思います。

ルーブル別館に来られるなら、ぜひこちらも足を運ばせて欲しいです。

リール宮殿美術館(Palais des Beaux-Arts de Lille)
正面に広がるレピュブリック広場
 

Palais(宮殿)と名前はついていますが、美術館のコレクションの展示を目的に

19世紀終わりに建設された美しい建物です。

地下1階、1階、2階に彫刻、キリスト教美術、フランドル絵画が展示されています。

館内の造りも豪華で芸術的
ピーテル・パウル・ルーベンス「キリスト降架」
ルーベンスの絵画は2階、この美術館の中では人が多く集まり目立つ存在でした。

他にもルーベンスの作品があります。

 

 それにしても背景のピンクの壁紙が強烈ですね。

クロード・モネ「ロンドン国会議事堂」
モネの「ロンドン国会議事堂」同名の作品は世界中に約20作あるようです。

下の写真は、スペインの巨匠ゴヤの作品です。

フランシスコ・デ・ゴヤ「恋文、または若い娘たち」
フランシスコ・デ・ゴヤ「時、または老人たち」
 

ジャン・シメオン・シャルダン 「台所のテーブル (別名)食事の支度」
 
 
 

美術館は静かな所の筈なのですが、どこからかある女性が怒り狂い喚きはじめ、

防犯用の機器に触れ、その女性を取り押さえに警備員が駆け寄ってきました。

(゚д゚)!びっくり驚いた!


ピエール=オーギュスト・ルノワール「ヴェルサイユからシュレンヌへの道」
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ヨルダーンス作品をもとにした牛の習作」
それにしても有名な画家の作品が多いこと!

ルーブル美術館の場合、ガイドブックでも解説付きで載っていたりしますが、

こちらの美術館はパンフレットだけが頼りなので、

位置関係を確認しながら作品を鑑賞して歩きました。

見応え十分。足がパンパンになってきました。



リールの中心部へ移動し、街を散策しました。

Notre-Dame de Pentecote ペンテコステ教会
 

 

街の中心のドゴール将軍広場 右の建物が旧株式取引所
 

リールフランドル駅、オペラ座、ランドマークの時計塔、商工会議所、

旧株式取引所、グランプラス、旧市街、世界遺産のリールの市庁舎と鐘楼、

オスピス・コンテス美術館、ノートルダム・ドラ・トレイユ大聖堂など見所が沢山。

食に関しては、パリにも進出している老舗のゴーフル専門店「MEERT(メール)」

日本でも有名なパン屋さんの「PAUL」はリールが発祥の地だそうです。

7日目 ガソリン給油とパーキング

最近は日本でも自分で給油をするところもあるようですが、

基本、ヨーロッパは自分で給油します。

ガソリンスタンドに着いて、車を乗り入れたものの、車の左右どちらに

給油口があったのか迷ってしまい慌ててしまいました。

調べたところ、車のガソリンメーターを見ると分かるそうで、

給油機の横に三角(▶左 もしくは ◀右)のマークがあり、

その三角の向きが車体の左右のどちらかを指しているそうです。


給油口を開けた後は3種あるガソリンの種類を間違えないように選びます。

無鉛ガソリン(Sans plomb)、ハイオク(Super)、ディーゼル(Gazole or Diesel)

選んだ給油ノズルを持ち、ノズルを給油口の奥まで差し込み、

給油機のメーターがゼロになり、ノズルがしっかり入ったことを確認。

レバーを引くと給油が始まります。

満タンになるとカチッと音がするので、そこで給油は終了。

車の給油口のキャップをしっかり閉めて、給油口のカバーを閉めたら清算です。

私が利用したガソリンスタンドは小さなショップ併設のレジが多かったです。

そちらにノズルの番号を申し出ると値段を教えてくれます。

もし、後続車がいたとしても、車は給油をした場所に停車したままで行きます。

クラクションを鳴らして「早くしろ~!」と威嚇してくる車がごくわずかですがいますが、

そういうのは気にせず支払いに行ったので大丈夫です。

清算が終わって車に戻る時に後続車がいる場合は、

軽く手をあげて笑顔で「お待たせ!」と軽く挨拶をしておきます。

その後も、お財布をしまって、水分補給をして、シートベルトをして、と

マイペースで出発の準備をしたので大丈夫です。

とは書いても、少しだけ車を前に移動させて出発の準備をする事が多かったです。

  

リールのセルフケータリングの宿の前の道に駐車していたので、

路上駐車の件はやはり気掛かりでした。

リールの街中に出ると、パーキングメーターはちゃんと動いていました。

「夏の間は駐車は無料だから大丈夫。」と言われていたのがやっぱり不安。

ただ、リールの町はゾーン制になっていて、料金もそのゾーン毎に違うので、

私が滞在していたセルフケータリングのある地域は大丈夫だったのかもしれません。

「C」がゾーンを示しています。
言語は英語に変換も出来ますが、故障で変えられない場合もあります。
コインを入れると右の青の部分の上の口からパーキングチケットが出てきます。

そのチケットを車のダッシュボードの見える位置に置いておきます。

駐車する時に必要なのがコイン。0.1、0.2、0.5、1€、2€硬貨が使えます。
写真にあるパーキングメーターは予めチケットを先に購入するタイプです。

観光地などのパーキングは料金後払いが多く滞在時間によって金額が変わります。

ここの場合、月~金9:00-12:30,14:00-19:00が有料
パーキングスペースを見付けて駐車し、観光に必要な時間分を予め見積もって

その時間分の駐車料金分のコインを投入します。

最大駐車時間も書かれているので時間さえ守れば大丈夫です。

リールの市街地中心部になると料金も時間規制も厳しくなります。
こちらはベルギーのパーキングメーター。
パーキングチケットを買うときに必要なコイン。

ユーロで統一されているので、各国毎で両替をしなくていい点は楽ですが、

パーキング用に毎回コインが必要になります。

普段の買い物はクレジットカードだったので小銭が出来ず両替機を探しました。


お目当ての両替機は町中のLA POSTE(フランス郵政公社)にありました。

もちろん、窓口でも両替をしてくれます。
小銭をたくさん持ちまわるのも重い!でも必要。
駐車違反で罰金を取られないよう、余裕をもった時間分を購入すると安心です。

フランスのLA POSTE(フランスの郵政公社)のマークはこんなマークです。