30 7月 2014

7日目 ベルギー西部 イーペル

リールの街を観光後は田舎道をドライブして再びベルギーへ。

日本の高速道路のように有料が当たり前というわけではないので、

カーナビでルート設定する時もいつも時間優先で設定しました。

イーペルまでは高速道路より地道の方が多く、時々停めて景色を眺めました。

 

緑の牧草地の中にワラのロールが転がり、牛が草を食む風景が延々と続く田舎道、

レンガ色の建物、白い雲、青空、ヨーロッパの風景画でも見かけますがいいですね。


絵心があれば描きたいです。残念ながら絵心も知識もありませんが・・・

一人ドライブで地道を走行中は好きな景色があると停車して

休憩がてら景色を堪能し、写真を撮影して息抜きをしました。


これから向かう地はベルギーの西部にある町、イーペル。

オランダ語で Ieper、フランス語で Ypres、どちらにしろ読みにくい地名です。

この町で開かれる3年に1回5月の第2日曜に開かれる「猫祭り」 は有名なようで、

次回は45回目、2015年5月10日だそうで、もう間もなくです。

ブリュッセル発のツアーも催行されています。

この町のイーペル ラーケンホール Lankenhall の鐘楼は

ベルギーの「フランドル地方とワロン地方の鐘楼群」で
(Belfries of Flanders and Wallonia)

世界遺産に登録されています。

町は濠と城壁で囲まれています。城塞の門をくぐって町に入ります。
 

町の中心にあるグローテ・マルクトの北側に、威厳あるフランス・ゴシック様式の

聖マルタン大聖堂と繊維会館(Lankenhall)がそびえています。

パーキングスペースもマルクトからすぐの所が空いていて駐車できました。
 
 
繊維会館と鐘楼は世界遺産に登録されています

聖マルタン大聖堂 (Saint Martin's Cathedral)St.-Maartenskathedraal
13世紀のフランス・ゴシック様式のこちらの大聖堂は第一次世界大戦後に

再建されました。堂内には、神学者ヤンセンの墓や戦没者記念碑があります。

この美しいステンドグラスは全て再建された現代の物。

この町は、第一次世界大戦で壊滅的な被害を受け、この大聖堂も繊維会館も

戦争で完全に破壊されてしまったため、全て戦後に再建されたものだそうです。

イーペルの繊維会館 Lankenhall
幅125m、塔の高さ70mという堂々とした建物

イーペルは、11~13世紀にかけ繊維産業で栄えていた中世の町。

こちらの建物は1304年に建てられ、1階は毛織物や繊維の取引所でした。

2階はイギリスから輸入した高級な毛織物の倉庫となっており、

毛織物をネズミから守るために猫に番をさせて、愛されていたそうです。

しかし、ペストの流行時で魔女狩りの際、魔女の手下とみなされた猫が

繊維会館から投げ落とされ、数多く殺されたそうです。

そんな過去を忘れないようにするため、そして命を落としてしまった

かわいそうな猫たちを祀るために「猫祭り」が開催されるようになったそうです。

 


ツーリストインフォメーションセンターはその繊維会館の1階にあります。

鐘楼は高さ70mで、49の鐘が吊るされています。
繊維会館中のカフェテリア
1階のイン・フランダース・フィールズ博物館を抜けたところにある中庭


繊維会館の中には、イン・フランダース・フィールズ博物館があります。

当時の様子が写真パネル、ジオラマ、ビデオなどで紹介されています。

2014年は第1次世界大戦が勃発してから100周年。

50~60代の西洋人男性を館内では多く見かけ、資料に見入っていました。

私達日本人にとって世界大戦というと第二次世界大戦を考えますが、

ベルギーの人達にとっては、第一次世界大戦をイメージするのかと思いました。

戦争がなければ繁栄していた中世の町が残っていたかと思うと残念ですが、

壊滅的になった町を元と同じような設計で復興させたのは凄いです!

 

町の広場、グローテ・マルクト Grote Marketではこれからイベントがあるようで

特設のメリーゴーランドなどの準備をしていました。

噴水の水場では子供たちが遊んでいました。
グローテ・マルクト (Grote Markt) を囲むようにカフェやスイーツ、土産物店があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿