27 7月 2014

4日目 一人旅の始まり

娘とバゲットサンドのランチをとり、気持ちの入れ替えをしました。

といっても簡単にリフレッシュなんて出来るものでもありません。

車の運転は、自分の命だけでなく、周りを巻き込んでしまうかもしれないのです。


カーナビに目的地を登録、約2時間半の運転となります。

これからしばらくの間、車で1人旅。

まずは宿に直行します。それだけでも2時間半!

私にとってはかなりのハードワーク。

右側通行、左ハンドル、初めて乗る車、ナビの操作。

超緊張しました。途中で気分転換に思い出しては歌う歌。

CDプレーヤーもついていたのでCDを持ってきてれば良かった、と思いながら、

フルソングを歌える歌もないので「ふんふんふん♪」とハミングになっていましたが、

歌を歌う事で気分転換になりました。


法廷最高速度は130km。

車のクルーズボタンの存在感は大きかったです。

速度安定させると前後、横の安全確認をすればいいだけなので、

少し運転への焦りも落ち着いてきました。

といっても、運転、というのが久し振りなので、

自分の中の気持ちは、「運転が好き」には遠い遠い道のりです。

途中で豪雨にも見舞われ、ワイパーはフル回転で視界も最悪。

そうなると、もう運転に集中するしかない!
 
目的地は、ベルギーの国境にほど近い、HENIN BEAUMONT。

こちらの宿もHomeAwayで見付け予約を入れていた宿です。

 

今回の宿選びの条件
  • 観光地ではなくても、ベルギー観光に便利な場所であること。
  • 私一人だけなので、宿泊代が安いこと。(希望200€←7/27-8/2 7泊8日)
  • 治安が悪くない所。
  • インターネット接続が出来る。
  •  洗濯機がある。
  •  駐車場がある。

以上の条件でHomeAwayや旅行サイトで検索し、辿り着いた宿です。

条件で絞っていけるので便利ですが、宿泊代の条件が厳しすぎたかな。

でも、探せば色々見付かります。

大変な事を到着する寸前に気付きました。(@_@)

「オーナーさんと鍵の受け渡しの時間の連絡をし忘れてた!」

と運転中に気が付きました。

無事に宿の住所に到着。その頃は雨もやんで青空が見えていました。

滞在型のアパートがあるような雰囲気ではない場所でした。

持っていた電話が通じず、メール連絡も見れず、どうしようか困っていた時、

ラジカセを大音量でかけ、自分の車の整備している男性を見付け、

その人の所に駆け寄って行きました。

「Excusez-moi (エクスキューゼモア)、Pardon (パードン)」

とフランス語で問いかけると、

「どうしたの?」

という感じで、私を見てラジカセの音量を落とし、話を聞こうとしてくれました。

日焼けしたがっちりした体形でピアスをした男性で、見た目ちょっと怖そうな方。

携帯電話、アパートの住所やオーナーさんの名前の書かれた紙を持って、英語で

「すみません、携帯が繋がらないのですが、この人と連絡とってもらえませんか?」

と身振り手振りも合わせて聞いたところ、

「え?僕の携帯で?」

みたいな反応が返ってきたと思ったら、

女性の名前を呼びながら家の中に入っていってしまいました。

しばらくすると女性が出てきました。

「何か私に手伝えることがある?」

とてもやさしい感じで話を聞いてくれました。

彼女はオーナーさんの名前も、そこに賃貸物件があるのも知りませんでした。

ワケを話すと、オーナーさんに連絡を取ってくれ、

「30分後くらいにはこっちに来れるそうよ。」

「Mercibeaucoup!メルシーボーク。
ところで、彼を待つ間、スーパーで買出しをしたいのですが、
この近所にスーパーはありますか?」 と尋ねると、

「今日は日曜日だから開いてないわよ。小さなお店くらいしか。
それも、どこが開いているのか分からないわ。何も食べるもの持ってないの?」

「持ってません。」 と答えると、

「ちょっと待ってて。」 と言ってしばらくして、

「お水とパスタだけど、良かったら食べて。」 と分けて下さったのです。

 

初めて会った人に色々と親切にしていただきました。感謝です。

時間がまだあったので、カーナビで近くの村を設定しお店探し。

フランスは日曜日はスーパーがお休み。うっかりしていました。

ヨーロッパ大陸を旅行する際は、この点は忘れたらいけませんね。

幸い、ドライブして見つけた村に開店しているお店を発見。


イスラム系のお店が営業していたのです!

ターキーかチキン、他何だか分からないドラムスティックを購入しました。

フランス語表記で全く分からないお肉を買うのは不安ですね。



何と、ベーカリーショップもオープンしているではないですか!?ラッキー♪


先ほどのお礼をしよう、とカップルの方にケーキを二つ買ってアパートに戻りました。


アパートの正面にオーナーさんが車の中で待ち受けていました。

日本人だいう事はやり取りのメールで伝えていたので、すぐ分かってくれました。

顎ひげを生やした60歳代位の男性で、笑顔で出迎えてくれました。

部屋に案内され、キッチン、ベッドルーム、ダイニング、トイレと、

見せていただきました。この場所(田舎)だし、値段相応かなと思いつつ…


最後にインターネットについて聞くと、

「ログインIDとパスワードをあげるよ。」 と彼がiPadで調べ始めました。

私もパソコンを開いて繋がるWi-Fiネットワークを探しました。

しかし、彼が言うWi-Fiネットワークが見つかりません。

奥さんにも電話して聞いてくれたのですが、結局見つかりませんでした。

旅先のプランニングをするのにもインターネットは必要不可欠。

「インターネットがないと、旅行先の情報収集も出来ないし、

家族とも連絡が取れない!かなり困ります。」

と訴えると、フランス語でぶつくさ言いながら、

「この物件なら空いてるよ。どうだ?

リールにあるアパートメントだから便利もいいよ。」

と、複数持っている物件の中の一つをiPadで見せてくれました。

その物件は日本で宿を探していた時に見たことのある物件でした。

部屋の雰囲気がド派手な所だったのですが、

インターネットがあって、設備も整っていれば問題ないので、

「ありがとう。料金はそのままで、よろしくお願いします。」

「じゃあ、行こう。私の車についておいで。ここから30分くらいだよ。」

「OK!」

 OKと言いはしたけど、今日が6年振りの運転、

いきなり人の車についていくなんて!ハードルが高い!

一応住所も聞いておいたので予めナビに登録はしておいたけど…

ウィンカーもあげずに車線変更するし、スピードも結構出て飛ばしてる!

オーナーさんの車を見失わないようについていくことで精一杯。

これがきっかけだったのでしょう。運転の緊張から解放されたのは。

リールは先ほどの村と比べると都会でスーパーやガソリンスタンドも多く、

私にとっても便利な場所で宿を移ることが出来てラッキーでした。

オーナーさんが沢山の物件を持っている方で良かった~♪


「夏の間はバカンスで人がいないから、路駐しても大丈夫だよ。」

というオーナーさん、本当?

 

これがアパートの建物の前の道なのですが、この道本当に駐車OKなの?

といまだに疑問が残っています。(夏の期間は夜間無料、という所もあります。)

取り敢えず7泊8日の間、駐車違反で捕まることがなかったので良かったです。


それより、すぐにオーナーさんの後について車を発車させてしまったので、

ご近所のカップルに購入したケーキが渡せずじまいで終わってしまいました。

あの時のご親切は他の誰かにお返しできるよう頑張ります!

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